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電話口から 聞こえてくるこの声は たしか 経理部の上村さんだよな…… ってか今、 酔っ払って寝てるって言った? 〈早くしないとお姫様、お持ち帰りされるわよ〉 〈……3分以内に行きます〉 電話を切り 目の前にある 居酒屋へと入れば 机に身体を 伏せたさくらさんの姿があった。 「さくらさん、帰りますよ」 優しく身体を 揺すりながら名前を呼ぶと ゆっくりと閉じていた目が開き 俺と視線があった瞬間、ふにゃっと笑ったさくらさん。 か、可愛すぎる…… .
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