白い墓

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「高田くんは立派だよ」 後藤さんが、人の話し聞いてました? と、言いたくなるようなことを言ってきた。 「高田くんは、そして地球は、これからも有るべきだとおもう」 そう言って立ち上がった後藤さんの右手が、光り始めた。 「ご、後藤さん?ご......え......えっ?えぇぇ―――っ!!」 後藤さんの右手が、大き目の光の玉を手にしたようになっていた。 「後藤さん......あんた、一体......?」 そこへノイズ交じりの音声が響いてきた。 《もう1名......身元確認、完了、完了、 あれは......アストライ星の、戦士、戦士......最強戦士......!!》 「高田くん、こういうときも言うのかな?」 「は?」 「うるさい相手に対して」 「ば、馬鹿?」 「そう、それ」 後藤さんが光る右手を水平に大きく振った。 「うるさいし、解析が遅すぎるんだよ、馬鹿!」 光の玉が閃光を放ち、爆音と爆風が、轟き、吹き荒れた。
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