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そんなこんなで善に癒されていると
時間の流れは早いもので、理事長の長話がようやく終わったようで少しざわざわとしてきた
さて、最後に生徒会役員が新高1に薔薇を渡す、という恒例行事があるので、関係のない高2や高3のの生徒が体育館を出るのを待つ、何しろ人数が多いので、凄くうるさいし、退場がものすごく長いので、中学からエスカレーター式とはいえ、まだ慣れてない初々しい高1を観察していた。実は目も良いのだ、ヲタクだけど、眼鏡にはなりたくなかったからな
おっ、アイツ中学の頃の後輩じゃん、と思ったら目があったので少し微笑む、すると後輩が真っ赤になったので可愛いなぁ、そういえば昔からよく照れるやつだったよなぁ…とか思って中学の頃の思い出に浸っていると、目の前にほぼそっくりの見た目をした双子が呼びに来た
「「翠〜そろそろ行こ〜?」」
この双子は天音兄弟である。兄の凛のほうがピアス多くつけていて、チャラチャラしているようにしているが、真面目であり、逆に弟の結は、ピアスは少ないが、チャラ男で不真面目である。だが、いくら凛が真面目とは言っても、会長と比べてというだけであって、普通に真面目なわけでは無いので、そこのところ分かってくれ。
それに、ふたりとも似ていないようで根は似ているようで、生徒会役員や、親衛隊に絡んでいるところをよく見る
ちなみにこの二人のタチネコランクは、なんで投票形式なのに同じ票になるの?と言うツッコミたい気持ちを押し留めて、ネコランク同率四位なのである
が、一応話し合ってもらって、年上の凛が四位、結が5位になってもらっている
という紹介を誰に向けているのかよくわからないが、頭の中で勝手にしていると
「もう、聞いてるの〜?」
と言って2人にぐいぐいと腕を引っ張られたので、意識を戻して
「そんなに引っ張らなくても行きますから」
と言ってもまだ引っ張られるので、少し微笑んでつんのめりになりながらも、2人に引っ張られながらも、みんなの待っている薔薇を渡す場所まで走っていく
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