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「違うわ」私は彼の手を握りしめ、強く言った。「私の夢は、あなたと一緒にいることなの。あなたと一緒に、新しい夢を見つけていきたいの」
彼は私の言葉に一瞬戸惑ったようだったが、次第にその表情が柔らかくなっていった。
「らら……本当にそう思ってくれるのか?」
「ええ、本当に。だから、もう離れないで」
宗介はしばらく黙っていたが、やがて私の手をしっかりと握り返してくれた。
「わかったよ。じゃあ、これからも一緒に、新しい夢を見つけていこう」
その瞬間、私の心に安堵が広がった。彼がそばにいてくれること、それが私にとって何よりの幸せだと今では知っているから。
了
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