2話~写真~

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2話~写真~

「神輿くん」 「ん…佐山」 「あのね、今日ね私暇だから放課後少し付き合ってくれないかな?」 「いいぞ」 「やった!じゃあまたあとでね神輿くん」 ものすごく短いスカートを揺らしてほかの女子たちに群れていくのは 佐山一香(さやまいちか)クラスで二番目に権力のある女子だ そして、クラスいちの情報通。人の内心や秘密まで探ってくるやばいやつだ そんな奴と一緒に出掛けたくもないが これもクラスの地位のため、今日も出かけることにした 「佐山、どこに行くんだ?」 「…ゲームセンターだよ!」 「ゲーセンか。何で勝負するか?」 あの有名な太鼓ゲームなら負けないぞ? 「勝負じゃなくて、一緒にプリクラを撮ってほしいんだ」 「……プリクラ?」 「あっ、プリクラっていうのはねみんなでわちゃわちゃ写真機の中に入ってポーズを決めて写真を撮るんだっ!」 「へぇ…」 知らなかったなぁ。でも……写真か 「どうしたの?神輿くん」 佐山が僕の顔に顔を近づけてきて聞いてきた 「あっあぁ大丈夫だ。じゃあ行こうか」 「うんっ」 ゲームセンターに行くとすぐに佐山の言うプリクラが見つかった 「あっそうだ、お金は私が持つからいいよ」 「……いいのか?佐山」 「私が無理やり誘ったから」 「そうか」 中に入ると、ワンボックスのカラオケみたいな感じがした。 その中にはカメラと機械?がいっぱいあった。 「神輿くん、このカメラに向かって、ポーズを作るの」 そういって、指をさしたところにカメラがあった 「そうなのか」 そして、3,2,1,とカウントし始めた 「ほらっカメラ見てっ」 ぱしゃっ その音を聞いて、僕は気持ちが悪くなった それを8回くらい繰り返したら、外に出て、機会をいじり始めた 「……佐山、何やってるんだ?」 「あっ写真を加工してるの、神輿くんもやる?」 「いいや……」 まだ気持ち悪いし…… 「できたっ!これを2つに切って、はい、どうぞ、神輿くん」 「……ありがと」 写真久しぶりに見た…… 友達と、山を撮っていた時以来……2年ぶりくらいかな…… 「じゃあ私帰るねっ。じゃあっ!」 そういって佐山は帰っていった。 「…………山の写真……久しぶりに撮ろうかな……」
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