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夜17時、男はついに山頂に到着した。
朝5時に自宅を出発し、そこから徒歩で地元にある山の山頂まで登り続けた。
途中休憩をこまめに挟みつつ、地元にある山の山頂まで向かう。途中足がもげるような感覚に襲われることもあったが、それでも痛みに耐えて山頂まで向かった。山頂から見える景色は非常に範囲が広く、自身の行動範囲が非常に狭いものであると思い知らされたのである。
とりあえず山頂にあるベンチに座ると今までの足の痛みが和らいでくれそうな気はするが、和らいでくれと思うのは結局ただの錯覚で実際足は痛いままである。
夕暮れなのでとりあえず下山しようかとは思うが、深夜の山を降りることは非常に危険なので山頂に留まることにした。所持金は700円でタクシーを使う事もできないので、この場所に留まることにした。
今日は野宿、寝袋なんてものはないのでとりあえずベンチで横になることにした。
ベンチで横になること30分、男はそのまま眠りについてしまった。脳は疲労を感じていないが足がかなり悲鳴を上げており、かなり速度を落として自宅に帰ることは確実である。
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