友情の絆

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マールさんからは何も聞いちゃいねーが、俺の中で少しずつ自信が湧き上がってくる。 「マールさんも水くせーな。俺のケーキを売りに出すなら、そう言ってくれりゃー良いのによ」 「これは僕の憶測だけど、きっとセンヤが慢心しないように配慮したんじゃないかな。自信も過信になると良くないからね」 「まあ、でも、明日辺りマールさんには礼を言うさ。…後、イライザにもな」 俺はディランに礼を言うと、部屋を後にした。 この事は香澄達3人にも伝えてー。 俺は、その日の夜遅くまで、日本に宛てた手紙を書いていた。 翌朝。 寝不足のまま、店に降りると、イライザはもう掃除に取り掛かっていた。 マールさんが直ぐ近くの厨房で何やらしてたので直ぐに昨夜の礼は言えなかったが。 イライザは、俺が新しい鎖のロケットペンダントを下げているのを見ると、複雑な表情をしたが、直ぐに又、掃除に取り掛かった。 俺はマールさんの元へ行く。 マールさんはレシピの考案をしているようだった。 「ボンジュール(おはようございます)、店主。イライザとディランから聞きました。俺の作ったケーキを売ってくれてるらしいですね」 「…センヤか。何、オリを見て話そうと思っていたんだが、先を越されたな」
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