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仁美ちゃんが部屋を出ていった。
冬の陽だまりのように朗らかで優しい彼女がいなくなると、部屋が急に無機質な冷たい空間に変わる。畳に胡座をかくも、まるで硬いフローリングに腰を下ろしたような感覚だ。
俺は今日、本当のことを話そうと思ってここへ来た。仁美ちゃんが一人で東京から来た子が気になったと言ったのは嘘ではないだろうが、俺が話したかったことを察知して、出て行ったのが本当の理由ではないか。そんな不安が頭を過る。
何故ならば、俺は嫌われて当然だからだ。
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