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「はい! 私もアシュトン様に触れたいですわ!」
お互いにテンションが爆上がりした中で、ヒシッと抱き合う。なんだかおかしなテンションだけれど、この熱量があるからこそ大胆な行動ができたといってもいい。
ここからはずっとお互いに好きだと言いあって、アシュトン様のキスの嵐がすごかった。愛されまくって、大事にされているのがわかったらまた泣いてしまったけれど、アシュトン様はそんな私を嫌うことなくデレデレに甘やかしてくれた。
「……私もオレーリア様と同じく、あの国ではなく空中都市で暮らすほうが伸び伸びできるのではと思い、数年前からの魔法塔の資格を持っておりまして」
「え、すごい」
「実は新居も……用意しておりまして……」
「まあ! だから私が空中都市の話を切り出した時に固まっていたのですね」
「はい。……それとその時はまだ《隷属契約》中でしたので。今は解放されて、オレーリア様に愛の言葉を囁けることが嬉しくてたまりません」
「アシュトン様……」
再び頬にキスをするアシュトン様は、私を膝の上に乗せてギュッと抱きしめて離さない。甘すぎる現状に過剰摂取気味な気がするけれど、今まで愛情に飢えていたからこそ、重苦しい愛情も執着も、嬉しく感じてしまう。
キスを返したら二倍になって返ってくるし、啄むキスから深いキスまで私を翻弄する。
とても幸せで、まだ夢のよう。昨日まではあんなに胸が痛かったのに、アシュトン様の愛に溺れてしまいそうだわ。抱きしめられていることが嬉しくて、胸元に寄りかかってみたが、拒絶されなかった。
「(だ、大胆にも寄りかかってみたけど、破廉恥だって思われない?)……ア、アシュトン様は騎士なのにどうして魔法を学ぼうとしたのですか?」
「(オレーリア様が私に寄り掛かって……夢じゃない? 幸せすぎる。思わず頭にキスしてしまった……ああ。好きだ)……」
「アシュトン様?」
「あ、はい。……元々魔法は得意でしたからね。幻影魔法で昔、クローディア様や叔父、貴女様も喜んでくださったのです」
そういうと、青い光と共に美しい蝶が部屋を舞った。とても綺麗で、なんだかとても懐かしい。私も真似しようと魔法術式を展開する。
『大きくなったら、アシュトンのお嫁さんになる!』
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