凍ったグラタン

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自転車で十分程の 大学校舎に父は勤務。 勝手知ったる高等部の私達は 父のいる研究棟へ。 「いいよ!ねぇ、  もういいからっ」 拒む私を聞き入れず 友人は父の研究室のドアを 強く叩いた。 慌ててドアを開けた父は 私達を見て 「どうしたの!?  なにかあったのか!?  突然、驚くじゃ…」 「驚いた?驚いたのは  おじさんの女のすること!  コレ!見て下さい!  娘さんに 食べれん弁当  平気で作り続けてる 女!」 父の机に弁当を拡げた友人は 最初からの弁当の画像を 父に見せた。
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