玩具……自分で抜いて……

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玩具……自分で抜いて……

 翼は仕方なく疾風に従い四つん這いのまま、渋々、自分の中へとその玩具を入れていくのだ。  一つ一つゆっくりと翼は中へと入れていく。 「ぁ……ぁあ! はぁん!」  そして最後の一個まで入れると、 「こ、これでいいのか!?」 「んー、そんなんじゃ、お兄ちゃんじゃ足りないんじゃないの!? 僕のはもっと大きいしさ……。 なら、もっと、入れてみる!?」  その意地悪な言葉に首を大きく横に振る翼。 「じゃあ、自分の指でも入れてみたら? そしたら、もっと、気持ち良くなれるんじゃない? それとも、その玩具入れながら、僕のを挿れてみるってのもいいのかも……!? そしたら、少しはお仕置きみたいになるよねぇ?」 「さ、流石に……それは……!? 無理……」 「へぇ、お兄ちゃん、珍しいこと言うねぇ。 小さい頃から僕の言うことは何でも聞いてくれたのに『無理』って言うんだー。 無理なんかじゃないんじゃないの!? きっと、今まで以上に気持ちいいかもしれないよ。 それとも、この玩具を引っこ抜いてみた方が面白いかな? それも気持ちいいもんなのかなぁ?」  その疾風の言葉に首が捻れそうな位首を振る翼。 きっと今の疾風の言葉に少し恐怖を感じたのであろう。 「でもさ……引っこ抜くのは今まで何回もやってきたことでしょ? なら、平気じゃん!」 「ぁ……やぁ……違っ……そ、そうじゃなくて……」 「じゃ、何で、嫌なの?」  疾風は翼の顔を覗くように見ると、 「あ! そうか! 気持ち良すぎて嫌だってことなの!?」 「あ……まぁ……」  そう疾風が問うと翼は視線を反らせるのだ。 「そういうことなんだ……」  疾風は今度楽しそうな笑みを浮かべると、翼の中に入っていた玩具を何も前触れもなく引っこ抜くと、 「ぁああああ! ぁ、ん……」  といった声を上げ、たったそれだけで翼は白い液体を放ちイってしまったようだ。
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