骨の炭酸飲料

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私とあいつは幼なじみで、八年前から交際を始めて、三年前に婚約をした。 そして、来月には交際をするつもりだった。 式の予約や、ウエディングドレスも、二人の新居も全て用意されていた。 今、用意されていないのは、あいつだけだ。 でも、私はあいつのことをどれだけ想っていたか分からない。 いなくなって初めて大切なものだったと気付くことは多々あるらしいが、私はあいつがいなくなっても、あいつの大切さが分からない。 所詮、私の想いはそんなものだったのだ。 結果、涙も出なかったし。
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