骨の炭酸飲料

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「火葬場へ向かいますので、皆さんタクシーにお乗り下さぁい」 誰かしらの声が葬儀場中に響いて、次々とタクシーが出発して行くのが見えた。 私は、そのタクシーをぼんやり見送っていた。 出来るこっなら、私を置いて、このまま全部のタクシーが火葬場へ行ってほしいと私は思った。 「幸(ユキ)ちゃん、早くタクシーに乗りなさい」 想いも空しく、私は母親に無理矢理タクシーに詰め込まれた。
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