あと1回の告白

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「今日も素敵です! 好きです、俺と付き合ってください!」 「ごめんなさい」 翌日も、その翌日も、その翌日も……。俺は彼女に告白を続けた。 何度も告白しては「ごめんなさい」と謝られた。 最初のうちは戸惑っていた彼女――磯貝(いそがい)さんは、そのうち流れ作業のように断りの返事を口にするようになった。 迷惑なことをしている自覚はあるけれど、彼女はいつも俺の呼び出しに応じてくれて、律儀に返事をくれる。いいものではないけれど、それだけでも嬉しかった。 俺の中で、磯貝さんに告白するにあたってルールを課した。 所かまわずしないこと。お昼休憩の最初の5分だけをもらい、校舎裏での告白を1回。せめて彼女にこれ以上の迷惑をかけないように。 彼女にとって迷惑だとしても、できるなら気持ちを伝えることをやめたくはなかった。ただの一目惚れじゃない、本気の恋だと伝えたかった。
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