異変蝶夜

任務

「たっだいま～！」
「戻りました」
そう言い玄関で靴を脱いでいる2人の後ろに近寄る影が一つ
「二人ともお疲れ」
「あっ！華人(はなひと)さん！」
「お疲れ様です。華人さん」

華人と呼ばれた女性は瞳が水色と茶色のオッドアイで髪を後ろでお団子にしており見た目は優しそうな人である。

「これは？」

「次の任務の詳細だってさ。」

配られた封筒を開けると中には資料が幾つか入っており、内容は橋場街の端にある学校で神隠しにあう生徒が増加している問題を解決してほしいとのことだった。

「神隠しねぇ～」

「まぁ学校にいる神様とかに喧嘩売ったんじゃないかな？」

「近くに小さな神社はあると思いますが、森の中とかなのであまり人は入らないでしょう」

「それじゃあ私はこれで、仕事があるからね。」
そう言うと華人さんは急ぎ足で支度をしに行った。ところが何かを思い出したかのようにふと足をとめ振り返って
「新人君は今回の任務もスピード解決かな？楽しみにしてるよ」
と呟いて廊下の奥へ消えていった。

「さて、この任務どう動こうかな」

「まぁまずは学校に行っての聞き込みからじゃないか？」

「１回学校に電話していつ行けるか聞くか～」
四葩は近くにあった電話を手に取り学校に電話し始めた
「もしもし～そちら橋場第二中学校様でよろしいでしょうか？今回のご依頼について聞き込みをしたいのでそちらに伺う事は可能でしょうか？」
その後すぐに学校側から返事が来て1週間学校に聞き込みに来てもいいと許可を貰えた

「生徒達は普通に授業では？」

「学校側も早く解決したいんでしょ。まぁ授業以外だったら生徒に聞き込みしてもいいんじゃない？」

そうとなれば明日に備えての準備をしなくてはという事で四葩達は道具を揃え始めた