愚かな人

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愚かな人

やはり父は愚かな人だった。 人間を愚かだと言う父。 そう言っている本人も人間であり、愚かなのだ。 父は私達の事だけは心の底から信用していたらしく、気持ち悪そうな仕草を見せなかった。 勿論私達はも彼とは素で喋ることが出来ていた。 小説でしか本心を語れないなんて、本当に愚かだな。 少し可愛いと思ってしまう。 私は父に憧れ小説を書いている。 私も父と同じ結末を辿るのだろうか。 神のみぞ知るのだろう。
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