第二部 七空村

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そして、俺たちの祖母にあたる人が、猿が群がるのを嫌がって 百日紅の木を切ってしまった。 すると7匹の猿は同時に叫んだ。人間の言葉で。 『よくも、よくも!オイラたちの遊び場を壊したな!』 猿たちは暴れ、家を壊し、祖母に大怪我を負わせた。 『いまはまだ未熟なオイラたちだが......。 いつか、いつか、妖術を取得して妖怪になって、 この家を乗っ取ってやる! 百日紅の木で、ずっとずっと遊べるように。 誰にも邪魔させないように! オイラたちは、この地がいいんだ! この地にそびえる百日紅じゃなきゃ嫌なんだ!』 猿たちは空に向かって咆哮を上げ、そして断言した。 『ここは七空村だ!この家は、この庭は、 オイラたちが人と暮らす豊かな村なんだ』 怪我が元で身体の弱った祖母の看病と治療で。 わずかに蓄えた財力は削られた。 七空家は再び貧しい生活になってしまったのだ。 父はその話しはあまり信じていなかった。 冷静に家庭環境の辛さから抜け出す為に努力して勉学に励んで ビジネスを学び、財を取り戻した。
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