1人が本棚に入れています
本棚に追加
「七という数字は不完全で嫌なんだ。本当は八のほうがいいんだ。
だからオイラたちは、七空に生れた子が15歳になったら
体内に取り入れる。そうして魂が八つになるんだ。
そしたら本物の神様にもなれるからな」
俺たちが驚愕すると同時に甲高い悲鳴が竹藪すべてを震わせた。
中谷さんとの散歩から帰宅した母が。
七紅の言葉を聞いてしまったのだ。
人がここまで叫べるものなのかと恐ろしくなるほどの
慟哭が響き続けた。
理由のわからない中谷さんが救急車を呼んでくれた。
そして俺たちは......。
別の意味で震えあがっていた。
最初のコメントを投稿しよう!