第二部 七空村

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「あとひとつ......なんだ?」 「おい、出てこい」 頭上から白いものが落ちて来て、それは次第に少年の姿になった。 白い和装で、神が銀色で、そして......青色と緑の瞳だった。 「アオメ......?おまえ、アオメなのか!」 少年が微笑んでうなづいた。 「妖怪じゃないぞ、神に仕える者として生まれ変わったんだ。 これだけは藤生の想いの強さだ。 オイラじゃなくて藤生に仕えているんだ」 触れると、懐かしいぬくもりが確かにあった。 そのぬくもりだけが唯一の救いで。 俺は、アオメを抱きしめて泣いた。
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