第三部 最終決戦

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仲良し家族というか、恐いほど仲良し過ぎる家族が去って。 俺は広いバスルームで湯舟に浸かっている。 古い家で追い炊き窯かと思ったら、ちゃんと近代的だった。 それでいてアンティークで洒落れてるから、更に心地好い。 「やっぱバスルームは広いほうがいいよなあ、なあ?」 ペンダントの石からウリ坊に戻った超亡霊が、湯舟で泳ぎながら 『キキッ!』と、嬉しそうに鳴いた。 「おまえさあ、風呂のときだけ元に戻るのなに? もしかして俺んとこきたのは風呂目的?」 ウリ坊が目を見開いたあと宙に浮いて、おもっきし身体を震わせて しぶきを飛ばしてきた。 どうやら『違う』という意思表示らしい。 「やーめーめーろー!痛い痛い、湯が目に入る! わかった、わかったから!」 と、ひとしきり騒いでから風呂から出ると。 いつものボクサーパンツの上に、パジャマが置かれていた。 新品の白いシルクの上下で、俺が持っているものじゃない。 こういう色を選ぶとしたら......クリタだな? 「いつまで遊んでおるのだ?早くそれを着てこちらに来い」 と、そこへ恵氏、いや、晴神の声が遠くから聞こえた。 「いや、おまえなんで舞い戻ってきてんの?めんどくせえな」 いるならパンツ1枚というわけにはいかず、仕方なく俺は パジャマを着始めた。
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