第三部 最終決戦

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俺は、握っていた湯呑みに力がこもりすぎて......。 手を震わせながら床に置いた。 「すげえよ、あんたは力だけじゃない。心まで強い、恵麻さんも。 しかも、すべてから逃げなかった。 俺はダメだ、アオメに、藤生に、あんたに、そしてクリタに......。 助けられてきただけだ!」 「比べることではない。そして、おまえは立派だ」 「立派じゃねえよ、慰めんじゃねえよ」 「拗ねた子供のようになるな」 「じっさい、ガキみたいなもんだろ!あんたからしてみりゃ!」 「わめくな、本気で立ち向かうと誓ったのだろう?」 「俺に、できるかな。あんたほどのことを」 おもわず床に倒れ込んだ。 少し身体を動かした晴神が衣を揺るがせ、俺の背中に触れてきた。 「できるかではない、やるのだ」 その言葉に、身体が、心が、反応した。 俺はゆっくりと起き上がった。 「やろう、やらなければならない」 降る雪のように強い思いと弱い思いが消えゆく。 それでも俺は、強い決意を掴み取り、我が身に積もらせようと決めた。
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