第一部 闇から雨のち晴れ

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「すごいですね落合さんって、本当に探偵なんですね!」 章真さんに言われて少し照れた。 「いえ、供え物をすすめてくるとか不自然な気がしてたので」 「いやあ、引き止めて良かったよ、これで大福の件は解決。 それに、茜さんを急いで嫁がせる必要もなくなった。 落合さん、お見事!」 と、晴神の大きな手に背中を何度も叩かれた。 「落合さん、お風呂入れますよ。パジャマも準備しました」 「それは、どうもどうも」 章真さんに呼ばれて行こうとして、晴神に小声で言われた。 「これで大福が食えるっ」 がめつい神様だなあ。
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