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「俺に、これから何ができるだろう?」
降る雪よりも多い可能性というものがある。
そのうちのどれを掴めるだろう。
どれが溶けて消えてなくなるだろう。
「探偵をやりなさい、おまえは観察眼が優れている。
きっと人の役に立つだろう。
そして自身の家と、ゆっくりと向き合いなさい。
必ず道は開けてくる」
俺は思わずあしを揃え直して座り、頭をさげた。
「日々、精進してまいります」
降る雪のように、溶けては消える希望を。
掴み取ろうと俺は心に決めた。
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