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黒髪のショートカットが、整った輪郭を更に際立たせ、目鼻立ちが
キリッとしていて手足が細長くて、クール系のカッコよさだったが
真っ白でフリルのついたワンピースに白いブーツを履いて、差している
傘が赤で、可愛らしいコーディネートでも似合っていた。
「はい?」
村人なのかな?と、思い込み、俺は返事をした。
すると彼女は言った。
「すみませんでした......あのとき、あんな酷いことを言ってしまって」
「は?」
「ごめんなさい!」
と、傘ごと頭を下げてきた。
え?
え......?
え、それって『すみません』って。
人に声かけるときの『すみません』のほうじゃなくて?
謝罪のほうの『すみません』ですか?
「まだ、心が死んだままですか......?」
女性が泣きそうな顔で俺をみつめてきた。
「ああああっ、あんた、あの、トンネルのときの!
着物を着た黒髪の長髪の女の人っすか?」
女性はうなづいた。
「晴神様にお仕えしています。名は恵麻 (えま)といいます」
彼女は再び丁寧に頭を下げてきた。
「イメチェンすげえぇぇぇぇぇっ!!」
としか、俺は叫べなかった!
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