第一部 闇から雨のち晴れ

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黒髪のショートカットが、整った輪郭を更に際立たせ、目鼻立ちが キリッとしていて手足が細長くて、クール系のカッコよさだったが 真っ白でフリルのついたワンピースに白いブーツを履いて、差している 傘が赤で、可愛らしいコーディネートでも似合っていた。 「はい?」 村人なのかな?と、思い込み、俺は返事をした。 すると彼女は言った。 「すみませんでした......あのとき、あんな酷いことを言ってしまって」 「は?」 「ごめんなさい!」 と、傘ごと頭を下げてきた。 え? え......? え、それって『すみません』って。 人に声かけるときの『すみません』のほうじゃなくて? 謝罪のほうの『すみません』ですか? 「まだ、心が死んだままですか......?」 女性が泣きそうな顔で俺をみつめてきた。 「ああああっ、あんた、あの、トンネルのときの! 着物を着た黒髪の長髪の女の人っすか?」 女性はうなづいた。 「晴神様にお仕えしています。名は恵麻 (えま)といいます」 彼女は再び丁寧に頭を下げてきた。 「イメチェンすげえぇぇぇぇぇっ!!」 としか、俺は叫べなかった!
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