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俺が呆然と立ち尽くしていると、次第に雨が小降りになってきた。
ほんの数分で日が差して晴れた。
それと同時くらいに乗用車がきて、俺の近くで停止して、章真さんが
車から降りてきた。
おぉっ、長身イケメンだから正装が似合ってる!かっこよすぎだろ。
「ご無沙汰してます、落合さん。
本日は、お越しくださりありがとうございます。
祝宴場所の公民館までご案内します」
「こちらこそ、招待いただき、わざわざ迎えも。
すみません、ありがとうございます。
そちらの家の宴なのに、抜け出させるようなことを」
「いえいえ、とはいえ、あなたを連れていけば、これでやっと酒が
飲めるんでね。もう全速力で車を走らせたいほどです。
僕もね、洋酒派なんです。飲み比べしましょう!」
章真さんが和やかに笑ってくれたので、俺は気をゆるめることができた。
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