第一部 闇から雨のち晴れ

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俺が呆然と立ち尽くしていると、次第に雨が小降りになってきた。 ほんの数分で日が差して晴れた。 それと同時くらいに乗用車がきて、俺の近くで停止して、章真さんが 車から降りてきた。 おぉっ、長身イケメンだから正装が似合ってる!かっこよすぎだろ。 「ご無沙汰してます、落合さん。 本日は、お越しくださりありがとうございます。 祝宴場所の公民館までご案内します」 「こちらこそ、招待いただき、わざわざ迎えも。 すみません、ありがとうございます。 そちらの家の宴なのに、抜け出させるようなことを」 「いえいえ、とはいえ、あなたを連れていけば、これでやっと酒が 飲めるんでね。もう全速力で車を走らせたいほどです。 僕もね、洋酒派なんです。飲み比べしましょう!」 章真さんが和やかに笑ってくれたので、俺は気をゆるめることができた。
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