第二部 猫と探偵と高円寺

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「うーん」 あたしは唸ったけれど、落合さんは余裕なままだ。 「しかもタイトル、みてくださいよ」 「はい?あ、あーっ!」 そこには......。 『一週間後に来るポンちゃんへ。キイロより』 と、タイトルに書かれてあった。 落合さんがPCのあるテーブルがたちあがり。 「さあ、どうぞ」 と、紳士的なポーズで、あたしをテーブルへと招いてくれた。 そして、壁にもたれて立ったままになった。 あたしは覚悟を気めてPCの文面をみつめた。 キイロくんが、キイロくんだからこそ......。 起きてしまった『事件』それを確認するために。
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