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「ポンさん、メモとペンあります?借してもらえませんか?」
「あ、はい」
肩掛けバッグの中から取り出して渡した。
「どうして付いてきた?あんなに捕まらなかったのに」
落合さんがペンの蓋を開けてウリ坊ちゃんに差し出し、メモ帳を
見せた。
ウリ坊ちゃんがペンをくわえてメモ帳に書き始めた。
かわいいいいい!と、叫ぶのを、どうにかこらえた。
『英輝さん、お歌、とっても良かった。
はしゃぎたくなるほど。
ステキなものを見せてくれたから、
落合さん、七空眞麗さんに感謝。
それからね、木鷺坂上くんの涙、
とっても清らかだった。
心が洗われた。
それからね、ポンちゃんも
けなげでかわいい
落合さんについていったら
とてもいいことありそう
そんな予感がした。
よろしくね、よろしくね』
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