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駆ける子供、滑る子供、漕ぐ子供、手をつなぎ、抱き上げられ......。
未来を持つ子たちに囲まれながら、俺たちは苦い過去を話した。
そして『王生、行ってきます』というブログは、かなり人気があった。
自殺の名所、廃墟、心霊スポット、都市伝説、それらへと休日になると
独りで出かけて行く。
「俺が、死ぬために計画を立てていた時期にみつけたんです。
そのブログ。この場所はやめておこう、こっちがいいかな?って、
必死に読みましたよ。自殺のあとの身辺整理とかも」
「そんなことが......」
「いや、でも、よかった、生きてたんだ......アカウントが削除されて、
死んだんじゃないかって、一緒に見てた女の子とも心配してました。
あ、その彼女、若くして結婚するんです。幸せですよ」
王生という女性が、また泣いて、また鼻をかんだ。
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