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うろはしだいに狭く、細くなっていくが、キサの頭も肩もぶつかることはない。身を屈めることさえないまま、先へ先へと歩めた。
まあるく、まあるく――軟らかく。体が成り代わっていくような感覚に、はっとした刹那、光が弾けた。
うろから飛び出したキサの体は、ふわりと浮かんだ。体が芯から軽くなり、風に乗る。音を失くした喉からは、美しい調べがするりと滑り出した。
真白なべべに身を包み、ただどこまでも広い空を両の腕に抱いて飛ぶ。
新しい仲間に寄り添うよう、鳥の子らがキサの周囲に集まった。
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