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３ 再会
夏目は高校卒業後、地元企業の事務として就職し、春田は同級生からの情報で、東京の大学に進学した…と聞いた。
体育祭の時の神様のいたずらが嘘のように、それからは顔を合わせる機会がことごとくずれて、春田と夏目は顔を合わせる機会が無いまま。
夏目は、２４歳になった。
あの時付き合った彼氏とは、始まりが始まりだったため、上手くいかず、２年付き合ったものの、結局は別れてしまった。
その後、何度か機会はあったものの、夏目は彼氏を作らなかった。
あと一回。
あと一回。春田と会うことが出来たなら。
その時はちゃんと想いを告げられるようにしておきたい。
自分から連絡しようかと思った。
けれど、きっと。きっと機会はある。
そんな気がして、夏目は待った。
が、そんな夏目の元に来た知らせは
「春田が結婚するらしい」
と、いうものだった…。
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