1

2/6
前へ
/64ページ
次へ
「なんで?」 「わからん」 「はぁ……」 「もしかして、フラグ立てちゃった?」 「だね。サヨがフラグ立てたね」 「なんか、ごめんなさい」 現在、羽田空港から飛行機に乗っています。 Heavenの休暇に合わせた私達の休暇。 6月の休暇は残り一週間と言うトコで、サヨとハワイに向かっているんだけどさ。 『そんなに残念な顔されると、なんかツライよ』 『アンジュもしゃよヌナも二人で海外に行けると思うなんて、おかしな話だよね?』 『ソユンヒョン、まさかと思うけど、マキヌナとしゃよヌナに言って無かったの?』 『トユン、聞かなくっても分かるだろ。サプライズとか勝手に思って失敗したパターンだよ』 シウ、ソユン、トユン、ミンジュンが私達と同じ空間にいる。 私とサヨの二人旅だったはずなんだけどな。 サヨを見ると、苦いものを食べた時と同じ顔をしている。 「サヨが手配してくれたんだよね?」 「……しようと思ってたら、シンエさんが手伝ってくれて」 「シンエさんが?」 「うん。ツアーを探してて、予定の確認をシンエさんにしたら、AGEのツテで航空券安くなるよ。って言われてさ」 シンエさんは、Heavenの予定を管理している業務部の人で、私達のケア予定とかもHeavenと一緒に見てくれているんだよね。 だからサヨがシンエさんに聞くのは間違ってはないんだけど。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

199人が本棚に入れています
本棚に追加