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「なんで?」
「わからん」
「はぁ……」
「もしかして、フラグ立てちゃった?」
「だね。サヨがフラグ立てたね」
「なんか、ごめんなさい」
現在、羽田空港から飛行機に乗っています。
Heavenの休暇に合わせた私達の休暇。
6月の休暇は残り一週間と言うトコで、サヨとハワイに向かっているんだけどさ。
『そんなに残念な顔されると、なんかツライよ』
『アンジュもしゃよヌナも二人で海外に行けると思うなんて、おかしな話だよね?』
『ソユンヒョン、まさかと思うけど、マキヌナとしゃよヌナに言って無かったの?』
『トユン、聞かなくっても分かるだろ。サプライズとか勝手に思って失敗したパターンだよ』
シウ、ソユン、トユン、ミンジュンが私達と同じ空間にいる。
私とサヨの二人旅だったはずなんだけどな。
サヨを見ると、苦いものを食べた時と同じ顔をしている。
「サヨが手配してくれたんだよね?」
「……しようと思ってたら、シンエさんが手伝ってくれて」
「シンエさんが?」
「うん。ツアーを探してて、予定の確認をシンエさんにしたら、AGEのツテで航空券安くなるよ。って言われてさ」
シンエさんは、Heavenの予定を管理している業務部の人で、私達のケア予定とかもHeavenと一緒に見てくれているんだよね。
だからサヨがシンエさんに聞くのは間違ってはないんだけど。
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