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サヨが手配してくれたはずだった旅行は、実は業務部のシンエさんが諸々やってくれていて、その情報はHeavenにダダ漏れだったって言う現実。
飛行機の座席はビジネスクラスで、ハワイではホノルルで乗り継ぎハワイ島へ向かう。
ハワイ島では、膨大な敷地面積を有する有名ホテルを宿とし、ホテル敷地内で、何でも出来る完全リゾート体験をするつもりだった。
『マキヌナ達がハワイに行くって聞いて、ボク達も行きたくなっちゃったんだ』
「ミンジュン、それってどうなの?」
『いいじゃん。マネージャー達は何も言わなかったよ?』
「完全なオフ扱い?」
『うん。旅行の手配はしてくれたけどね。あとは、マキヌナ達に迷惑を掛けないように。って言ってたかな』
完全にお守りじゃないか!?
大きく息を吐きながら、深々と席に沈む。
ニコニコとしたソユンの顔が、今は恨めしい。
「サヨ」
「あんず、何も言わないで。ごめんなさい」
「いいよ。サヨのせいじゃない」
きっと私が手配していたとしても、こうなっていたんだろうな。
空港で気がつかない私達もアホだよね。
こんなキラキラした集団を見逃すなんて。
ましてや、座席もすぐ近く。
どんだけ気を抜いていたんだろう。
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