厄(あめ)よ、彩れ

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厄(あめ)よ、彩れ

どうか、どうか今だけでも 厄(あめ)を降らせてほしい それが二人を濡らしたなら 歩き出せる 少し身を引いて眺めてた 二人の行末… 今、ようやく気がついたの この胸の痛み 彩りゆく厄(あめ)が降らずして 私はお邪魔な恋敵 今だけでいい、お願い 厄(あめ)を降らせて 彩って… 彩りゆく厄(あめ)は微笑み 光を見つけた 今なら言える気がする 『貴方が大好き』 厄(あめ)は過ぎ、時を経てまた 光の行末を 二人で見守っていた 叶わずして散った恋の 終焉の行末… 今もずっと、抱いてる この胸の痛み 彩りゆく厄(あめ)が降らずして 私はたった独りの愚女 今だけと云わず、もう少しだけ 厄(あめ)を降らせて 彩って… 彩りゆく厄(あめ)は咲(わら)って 虹を見つけた 空が晴れて、やっと見えた 『貴方は綺麗ね』 厄(あめ)は過ぎ、時を経てまた 虹の結末を 二人、手を繋いでいた 終焉は、結ばれし者の運命(さだめ)なのかもしれない 彩りゆく厄(あめ)が降ったとき 終焉は突如、訪れる もう少しだけ、あと少しだけ 夢を見せてよ、 あとほんの少し…。 彩りゆく厄(あめ)は微笑み 光を見つけた 今なら言える気がする 『貴方が大好き』 厄(あめ)は過ぎ、時を経てまた 二人の行末を 雫、悲しみが零れ 水面に映る いつか、この恋心は厄(あめ)に流され…。
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