私と彼の決まりごと

2/2
前へ
/17ページ
次へ
「――好きだ」 「……っん、」  夜、いつものようにベッドに入ると、私の上に跨った彼が熱を帯びた瞳で見つめながら、『好きだ』と口にした後で唇を塞いでくる。  触れるだけの軽いキスから始まり、角度を変えて何度も何度も唇を重ね合わせているうちに、それだけじゃ足りなくなって、もっと触れたい、もっと感じ合いたいと身体が熱を帯びて、口づけは激しさを増していく。  そして、互いの舌を絡ませた激しいキスへと変わった後は、彼によって唇以外を攻められる。  甘く痺れるようなキスの嵐に私の下腹部は疼いていき、もっと欲しい、もっと愛してと、彼を求めていく。 「――好き、凄く好き、大好き過ぎて、おかしくなりそう」 「……もう、いつもそればっかり」 「……嫌?」 「ううん、嫌じゃないよ、私も、大好きだよ」  彼の愛は、とにかく深い。身も心も溺れてしまいそうなくらいに。  行動は勿論、言葉でも沢山、私に愛を伝えてくれる。  一日の終わり、身体も心も沢山の愛で満たされて、また明日を迎える――それが、私と彼の夜のルーティン。 4462f2e7-0648-4014-8ecb-04c233881825 ※イラストはトワツギ様のフリーイラストをお借りしております※
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

315人が本棚に入れています
本棚に追加