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「寝かしたくないなら、イかさないしかないんじゃない?」 「うー……」 くろちゃんのアドバイスを受けて、私はまーくんに話しを持ちかけてみる。平和的に解決したい。 「夢中になってるときに、萎える想像なんてできるわけないだろ?」 「大丈夫、任せて」 私がサムアップすると、まーくんは不思議そうな顔をした。 その夜、コトが始まる前、私はあるものを枕元に仕込んだ。まーくんのお母さんの写真だ。 何も知らないまーくんは、いつものように始め、いつものように終わろうとしていた。 クライマックスに差し掛かる直前、私は枕元に仕込んでおいたそれを取り出す。 「これを見よ!」 するとまーくんさんが叫んだ。 「ママ!!!」 彼は果てた。 この恋も終わった。 【完】
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