4人が本棚に入れています
本棚に追加
4.
「寝かしたくないなら、イかさないしかないんじゃない?」
「うー……」
くろちゃんのアドバイスを受けて、私はまーくんに話しを持ちかけてみる。平和的に解決したい。
「夢中になってるときに、萎える想像なんてできるわけないだろ?」
「大丈夫、任せて」
私がサムアップすると、まーくんは不思議そうな顔をした。
その夜、コトが始まる前、私はあるものを枕元に仕込んだ。まーくんのお母さんの写真だ。
何も知らないまーくんは、いつものように始め、いつものように終わろうとしていた。
クライマックスに差し掛かる直前、私は枕元に仕込んでおいたそれを取り出す。
「これを見よ!」
するとまーくんさんが叫んだ。
「ママ!!!」
彼は果てた。
この恋も終わった。
【完】
最初のコメントを投稿しよう!