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「の、ノート、ノート……!」
慌てて机に駆け寄り、あのノートを開く。
すると、何人かの騎士の設定は候補が挙げられているものの、『決定』をしていなかった。
「しまった、七人もいるから被らない様にとかって迷走したツケが……!」
私は羽根ペンを取り、取り敢えず設定の所に新しく文章を足した。
ここに書き込むのが正解なのかは分からない。だから、取り敢えずの検証の為に適当な色を当て嵌める。
そして、もう一度部屋の外に出てみると……。
「なるほどね」
そこにはノートに書いた通りに、全員の髪の毛に色がついていた。
「こんな事なら、ボツとか出さなければ良かった……」
そう考えても後の祭り。
「こうなったら、もう一回……騎士達を、今の私の好みを反映させつつ考え直してみせる……!」
どうせ、この世界から戻る方法も分からないし。
――そんな訳で、私は自分の願望を書き出す作業に取り掛かったのであった。
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