第肆夜 太陽神と鮎

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「ジュワァ〜〜〜〜〜〜〜」 美味しそうな音を立てて鮎が揚がっていく。 6,7分ほど上げれば十分だ。 タイマーをセットして、使ったボウル類を洗う。 スキマ時間に洗わないと、すぐ洗い物が溜まってしまう。 その後2階に上がり、天気がいいので部屋干ししていた衣類やベッドシーツをベランダに干した。 干し終わると、1階からピピピピとタイマーが鳴り響いた。急いで降りて火を止める。 いい感じだ…! 冷凍庫からジョッキを取り出し、 ポッピーと黒ポッピーを1:1で注いでいく。 「出来た…!」 鮎の天ぷらとポッピーのハーフ&ハーフ。 酒好きなら腹が鳴らずにはいられないメニューだろう。 私はワクワクしながらテーブルに運び、 椅子に座った。 「…頂きます。」 上品に手を合わせ、生命に感謝する。 「美味しそうなもん食べてんね〜。」 「…!?!?」 突然、窓からあいつの声が聞こえた。 「豪!?なんで…」 「いやいや。君が未成年なのに飲酒してるから、来てみたんだよ。そしたら、これはこれは…いいな~うまそうだな~。俺、お供え物は甘いものとかばっかで、もう食い飽きたんだよね。」 「…つまり…?」 「俺にもちょーだい!」 神が人間に物をねだるって… でも、加護の恩があるし… 「いいよ…」 私は窓を開けて、豪を迎え入れる。 「やったー!いただきます!」 豪はそう言うと、おもむろに鮎を一匹素手でつまむと、むしゃむしゃと平らげた。 「うま!!君、料理めっちゃうまいじゃん。これに比べると信者のお供え物はカスや。」 急に関西弁…?
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