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私は家を出ていくことになった。侑哉からはお金が振り込まれた。財産があることも知られていることで観念したか別れの慰謝料としては破格の金額が振り込まれた。これには弁護士さんも驚いていた。
久美乃には捨てられたのかもしれない、だけどそれじゃ本来の目的を果たしていない。
際どいSNSのDMのやり取り、未成年者からもらっていた写真、これは当然逮捕に値する。これは会社のSNSでやっていたものだ。そしてそれを主に管理しているのは久美乃だと。そこで私は告発をした。
すると女性の久美乃が言葉巧みに女の子からの際どい写真を受け取り侑哉に流していた、というあながち間違いでもないような尾ヒレが少しついた噂が広まった。
当然ふたりは会社をクビになった。
逮捕に向かって警察も動いているらしい。
「じゃあ私行きますね」
侑哉は私より先に家から追い出されていた。
私はゆっくりと荷物を片付けてからでいいと言われてお言葉に甘えて少しだけ長くいさせてもらった。
「唯夏さん、ほんとにごめんなさいね、唯夏さんがこれからの人生幸せになれること心から願っているよ」
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