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「そんな事 植原さんにだけは言われたくありません」
「はぁ?今度は逆ギレ?鞠奈ちゃん本当に何しに来たの?お祝いしに来てくれたんじゃなかったの?」
「さっき植原さんは“去ってった子の後の心配なんてする必要ない”って言ってましたけど、本当は本当にもう何も心配する事が無くなったから事務所もお辞めになられたんじゃないですか?」
植原は財前の方をゆっくり振り向いた。
「今朝、ニュースで近所の河原で女子高生の遺体が発見されたって報道をしてました」
「そう、お気の毒にね」
「元モデルの女の子らしいです」
「あらまぁ」
「詳しくはまだ分からないそうですが、恐らく誰かに殺害されたんだろうって言ってました」
「あら怖い」
「死因は後頭部を鈍器か何かでおもいきり殴られた事が原因だそうです。それとその子の身体にはたくさん痛々しい痣があったそうです」
「酷い事する人が居るのね」
「噂で聞いたんですけど殺害された女の子、春野さんらしいですよ」
「冗談でしょ?」植原の笑顔が引きつった。
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