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「と言うか禄助、あんた彼女居るんだって?」
ぶっ と禄助はオムそばを吹き出した。
「げっほげほっ…!!…はぁ!?何の話しだよ!?」
「商店街の八百屋の志子お婆ちゃんが あんたがすらっと背の高い色白黒髪美人の女の子(※財前の事)と一緒にタクシー乗って何処かに消えてったのを見たって商店街の皆に言って歩いてたわよ?」
足を捻った前田を助けた時にたまたま目撃してたらしいが志子お婆ちゃんの言葉があれこれ足りていない。説明不足と言うやつだ。おまけに“何処かに消えってた”なんていかにもと言わんばかりの怪しい表現まで付け足されてしまっている。
「違ぇわ!あの時は足痛めた爺さん助けて…タクシーに一緒に乗って病院までついてってただけで…!」
「もう何を言っても手遅れだな」
「えぇ、商店街中に偽情報をばら撒いて歩かれてしまったらしいですしね。今頃張り紙でも貼られてんじゃないですか」
「あのババァ〜!!」禄助は今頃何処かでピースしてる志子お婆さんに ガッ と牙を向けた。
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