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「ただいま、那緒。ピザまんを買って来たんだ、一緒に食べ……」
坂城は自分家の前に見知らぬ顔の若い奴らがたむろっているのに気付いて目を丸くした。
「えっと…どちら様かな?」
「パパに用があるんだって!」
「那緒…駄目じゃないか、勝手に玄関を開けちゃ!一人で留守番をしてる時は誰が来ても開けちゃ駄目だよってあれだけ…」
「ごめんなさい、急に押しかけて!俺らが悪いからその子 怒らないでやって」
禄助が謝ると李兎と昴と すみません と言うように頭を下げた。
「パパ ごめんなさい…」
坂城は小さくため息をついた。それから しゅん… としてる那緒を抱き上げると「僕に何か用かい?」三人に聞いた。
「あんたに確認しときたい事があって」
「確認?何を?」坂城は目をぱちくりさせた。
「今まで交際してきた人について。特に一番聞きたいのは林田さんと結婚する前に一緒に居た人達のこと」
「!」
坂城の顔があからさまに曇った。
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