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「天野総合病院を探してるんですが、どちらにあるかご存知でしょうか?」
「あっ、それうちです」
「えっ?」前田はびっくりして昴を見た。
「その病院の院長さんの息子さんなんですよ」と梨木が丁寧に説明した。
「あぁ、なるほど!そうでしたか!どうりで賢そうな顔をしてるわけですな」
「よく言われます」
満更でもなさそうに微笑む昴を梨木は何か言い返してやりそうな気持ちを抑えて静かに じっ と見つめた。
そこはどこもかしこも真っ白な部屋だった。多少…いやかなり薬品臭いのはここが病院と言う場所だから仕方ない事。
白衣を着たフランケンシュタイン博士…じゃなくて昴の父親で院長・天野清は「どうも遅くなりまして」と忙しそうに やっと院長室に戻ってきた。
清のポケットから ひらっ と何か落ちたのに気付いて昴が拾ってそれを見ると写真には誰かの遺体が写っていた。
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