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「あぁ それ綺麗でしょう?血液の流れ方とかさぁ、解剖したくなっちゃいますよね?まぁ解剖頼まれたんですけどぉ、うっふふふふふ……」
「父さん、たった今 私も同じ事を思いましたよ。うっふふふふふ……」
似たもの親子…。顔を寄せて一枚の写真をニヤニヤ見てる二人を椅子に座りながら見上げて梨木は嫌なものでも見たように呆れてため息ついた。
「天野さん、前田さん待ってますよ!」
「おっといけない!そうでした!すっかり忘れてました!何故なら私はこちらの写真に見惚れていたからです!」
「そんな説明は良いから早く!」梨木は声を大にして言った。
「さぁ昴君、お父さんの隣に座りなさい」清はソファーをぽんぽんと叩いた。
「何故私達が隣同士で座っているかについてですか、大きな理由のひとつとして私達はとても仲が良い親子だからです。それではここら辺でDNA螺旋構造についての説明を…」
「前にこちらの病院に入院していた前田さんの息子さん、将吾さんについて聞きたいそうです!」
MCが居ないといつまでも話しが先に進まないと判断して梨木は無理矢理割って入った。
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