6人が本棚に入れています
本棚に追加
「息子さんって昔誰かと付き合ってたとかって話し聞いた事ある?」
前田のベットサイドに置かれてあった椅子に座って、禄助が聞いた。
「いや、聞いた事はないかな…?第一、将吾は男子校に通っていたから」
「中学も?」
「中学は行ってないよ。…うちが貧乏だったもんだからそう言うのをクラスの子にからかわれたりして ちょっと学校に居づらくなってしまったもんだからね」
「虐められてたって事?」
「これ禄助!」
「禄助君…」
李兎は禄助の頭を軽く叩いて怒って、昴は腕を組んだまま 全くもう… と溜め息ついた。
「なんだよ?だってはっきり言ってそう言う事だろうが?」
「直球で聞くお馬鹿が何処に居るのだ!?と言っているんだ」
「はぁ?」
「まぁまぁ李兎君。禄助君も聞き方には少し配慮して下さいね」
「あー、めんど」
「そう言うところですよ」昴はまた溜め息をこぼした。
「ふふっ、構わないよ。もう過去の話しだからね。それに将吾も高校の時は何も問題なくクラス皆とわいわい楽しく過ごせていたみたいだから」
「本当にうちの禄助(君)が失礼過ぎてすみません」李兎と昴は代わりに謝った。
最初のコメントを投稿しよう!