ブラックグーと異界の者

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ブラックグーと異界の者

■ブラックグーを生み出したのは異界の者 ■異界の者たちは破壊よりも乗っ取ることを好む。そうやってこちら側の世界に活動領域を広げようとしている。しかし、やみくもに取り憑くだけではダメだと気づき、観察機能を備えた寄生生物ブラックグーを作る。 ■境界を越えてやって来た時はぬっぺっぽうの姿をしてる。 ■ぬっぺっぽうの役割は自分の内側に仕込まれたそれ(・・)に適した場所を探すこと。条件が整うと目星をつけた人間を誘い出し、ブラックグーを解放させる。ブラックグーはグレイグーのように自己複製して増殖し、ぬっぺっぽうは形を失い、ブラックグーの黒い沼ができる。ブラックグーの増殖が止まるのはその場所の養分を使い尽くした時。養分を与えれば再び増殖する。養分は1996年の時点では不明。 ■飯塚は使者の使命を課された特別なブラックグー。それ以外のブラックグーはこちら側の養分で増殖したため、改良しないと人の意識を乗っ取ることができない(狐憑き状態になる)。 ■失敗作のサトリ  サトリは異界から送られた実験体で失敗作。こちら側の物質で体を再形成した時点で異界に戻れなくなった。人を模した姿で何百年も彷徨っている。  サトリの頭にあるのは読むことと種付けすることだけ。種付け相手を見極めることもできない。種付けできたとしても子は宿らない。サトリの体の大部分を構成するのはこちら側の物質だが、種は異界の物質で作られているため人間に植え付けたところで上手くいかない。それに気づいて異界は人間との交配を諦めた。 ■境界物質 純粋な異界物質で作られた黒い沼は異界とこちらを繋ぐ境界物質。しかし、こちら側の材料で作られた境界物質では異界に戻れない。 サトリの執着していた石は境界物質の残骸。ブラックグーに乗っ取られると境界物質に惹かれる。
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