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〝将棋〟は今の僕らを結び付ける一番のトピックだ。
とはいえ、昨夜から既に将棋漬けだ。いくら将棋好きの結衣と言えど、そろそろ嫌気が差す頃合いかもしれない。
――もしかしたら選択を誤ったかもしれない。言った直後に後悔しつつも、結衣の反応を窺い知る為、恐る恐る結衣の方を振り向く。すると、
「お!いいね、それ!ナイス発想!」
結衣はパンっ!と手を叩き、目を輝かせていた。
(……良かった)
と、ほっと胸を撫で下ろしている僕へ、結衣が続けて口を開いた。
「――で、今から連れて行ってくれるのは奏君の行きつけかな?」
「うん。そうだね。昔僕がよく通っていた将棋道場、そこに行こうかな?」
「やった!奏君の行きつけ!楽しみ〜」
というわけで、僕達は将棋道場を目指す。
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