【短編版】女手一つで育て上げた娘が嫁に行き、あとはゆっくり余生を過ごそうと思っていたら、年下の公爵様に見初められました

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夫ウイリアム様と結婚してから2年が経ち、領国経営は右肩上がりを維持している。  私はもう36歳になり、ウイリアム様は26歳、そう、夫はまさかの10歳も年下だった。そして去年産まれた息子1歳――、  娘アリアが巣立っていった直後から私はまた一から子育てに奮闘中だ。  でも、アリアの時と違うのは子育てに協力的な夫の存在だ。もちろん領主として領国経営を最優先するが、その傍ら、子育てに悩む私の支えも怠らない。そして、上級貴族のくせして『真実の愛』とやらにも目覚める気配は無い。    おそらくは、私が幾ら歳を取って老いても夫は私だけを愛すると思う。そう思える程、今私は幸せだ。 「今日も一段と美しいね。 エミリア」 「はいはい」
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