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そして今回もメアリーはジョンの事など本気で愛してなどおらず、今はとにかく私の夫を奪い取った事での優越感に浸っているといったところだろう。
そんなメアリーの色仕掛けにまんまと落ちたジョンが、今こうして私に離婚を突きつけてきた、というのがここまでのあらましだ。
そして今、ジョンとメアリーと対面するこの場面で、私の隣から少女の声による怒号が響いた。
「――黙れ! クソブス!」
私の隣りから一直線にメアリーを睨みつけるのは10歳になる娘アリアだ。
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