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手を挙げている人物のほとんどが、岩見のような、線の細い雰囲気の男子生徒であるのも興味深い。
可憐な彼らにとって、クラスの委員長や副委員長という役割はそれほどまでに魅力的なのであろうか。
立候補が複数人であったため、九条の提案により公平なるじゃんけんで勝負が付くこととなった。
勝ち取ったのは、中森という男だ。
じゃんけんで勝利を収めたとき、歓喜の舞を踊るくらい喜んでいたのが印象に残っている。
そのあとは、環境・美化委員会や図書委員会、放送委員会、保健委員会、選挙管理委員会、情報委員会、風紀委員会などの委員会に属する人を選出することとなった。
風紀委員会を除くほかの委員会は、とことん人気がなく、まるで立候補者がいなかった。
しかし、風紀委員会は、先ほどのようにザッと一斉に手が上がり、そして依然として、じゃんけんで勝利した二名のみがその委員の名を冠することとなった。
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